CASE 施工事例

内装

東京都港区でのフロアタイル工事、窓遮光シート貼り工事事例

今回の現場は、築年数の経ったオフィススペースで、床面の傷や色ムラが目立ち、さらに日中の直射日光による室温上昇と反射光の眩しさが課題となっていました。
フロア面では、長年の使用により既存クッションフロアの浮きや継ぎ目のめくれが発生しており、椅子の移動時に引っかかるなどの不便がありました。そこで、デザイン性と耐久性を兼ね備えたフロアタイルへ全面張り替えを行いました。
施工前に下地の水平と浮きを確認し、部分的に合板補修とパテ処理で不陸を整えたうえで施工を開始。タイルは木目調の落ち着いたグレー系を採用し、継ぎ目が目立たないよう一枚ずつ丁寧に圧着。光の入り方や人の動線を意識し、貼り方向を慎重に設定しました。仕上がり後は、凹凸のない美しい床面となり、清掃性やメンテナンス性も向上。重量物の移動にも耐えられる高強度な仕上げとなりました。
窓の遮光シート工事では、既存のガラス面に付着したフィルムや汚れを丁寧に除去し、ガラス面を完全に脱脂したうえで施工を実施。貼付時には気泡の混入を防ぐため、気温と湿度を考慮して作業時間を調整しました。採用したシートは高遮熱・UVカット機能付きで、外光を柔らかく拡散しながらも視界を確保できるタイプです。施工後は、直射日光による熱のこもりが軽減され、オフィス全体が快適で落ち着いた空間に生まれ変わりました。

ご要望・お悩み

お客様からは、「床の傷や剥がれが気になって印象が悪い」「西日が強く、午後は室内が暑くなってしまう」とのご相談をいただきました。
また、来客の多いエントランスに近い場所であったため、見た目の印象改善と快適な温度環境の両立が求められました。デザイン性を保ちながら、遮熱効果と耐久性を高めることを重視したプランでご提案しています。

ご要望・お悩み

施工担当者のコメント

今回の施工では、オフィス特有の稼働時間を考慮し、営業への支障を最小限に抑える段取りを意識しました。フロアタイルは一枚ごとの柄合わせと圧着精度が仕上がりを左右するため、貼り方向と明暗バランスを現場で微調整しています。下地処理では、既存床材を撤去した際に下地合板の一部に隙間が見つかったため、パテで面を均し、ジョイント部の沈みを防止しました。施工後の床は歩行感がしっかりしており、ワックスがけ不要のメンテナンスフリー仕様に仕上がっています。
遮光シートは、オフィスビル特有の高いガラス面への施工であったため、養生と安全管理を徹底。特に夏場は施工面温度が上がりやすいため、早朝から作業を開始し、シートの伸縮を防止しました。貼付後は視認性を確保しつつ、光のギラつきを抑えられる自然な仕上がりとなりました。お客様からも「室内温度が安定し、照明の映り込みも減った」と喜びの声をいただきました。悠ホームでは、単なる施工にとどまらず、空間全体の快適性と見た目のバランスを考えたリフォームを心がけています。

お客様の声

床が変わっただけでここまで印象が良くなるとは思いませんでした。来客にも“新しいオフィスみたい”と言われます。窓のシートも期待以上で、午後の暑さがかなり和らぎました。工期も短く、丁寧に仕上げていただきありがとうございました。

フロアタイル工事の施工前と施工後

施工前は、既存のクッションフロアに長年の歩行荷重とキャスターの走行痕が重なって、通路のラインに沿って艶ムラと押し痕が帯状に残り、継ぎ目の段差や浮きも相まって照明の斜め光で細かな影が目立っていました。沈みが出やすい机脚まわりでは表面シートの微細な割れが汚れを抱き込み、拭き上げてもくすみが残るため、清潔感より“使い古し感”が先に立つ状態でした。
施工後は、下地の不陸を抑えてから木目調のフロアタイルを通りの方向へ揃えて張り込み、目地の通りとエッジの圧着を丁寧に管理したことで、ラインの歪みや光のチラつきが解消されました。面全体に光が均一に回るため床色のグラデーションが自然に見え、入室直後の第一印象が一段引き締まっています。タイルは一点ごとの剛性が高く、キャスター荷重でも凹み戻りが起こりにくいため歩行感が安定し、歩行音も乾いた低音に整って会話や電話の通りが良くなりました。清掃はドライワイパーや中性洗剤拭きで素早く仕上がり、ワックス不要でも美観が維持しやすい状態です。レイアウト変更時の擦過にも強く、入口の見切りや巾木際の納まりがシャープになったことで、来客動線での“引っかかり”や視覚ノイズがなくなり、オフィスの品位と作業性の両方が向上しました。

窓遮光シート貼り工事の施工前と施工後

施工前の窓ガラスは、南西向きという立地条件から午後になると日射角度が低くなり、太陽光が直接デスク面や床に差し込む状況でした。特に夏場は照明を落としても反射光が強く、パソコンの画面に映り込みが発生して作業効率に支障をきたしていました。空調の設定温度を下げても室温がなかなか下がらず、外壁面に近い席では体感温度が高く、社員の座席配置にも偏りが出ていたほどです。ガラス面の一部では紫外線による家具や床材の色褪せも見られ、環境面と美観の両方に課題を抱えていました。
施工後は、遮熱とUVカット性能を兼ね備えた高機能フィルムを選定し、透明度を保ちながら反射率を適度にコントロールすることで、外光を柔らかく拡散させました。施工時には、気泡やシワを完全に排除するため温度・湿度を管理し、気流の影響を避けるために開口部を閉鎖した状態で丁寧に貼り込みました。フィルムの端部はサッシの見切りに沿って均一にカットし、目視でも境界が分からないほどの仕上がりを実現。結果として、直射日光によるまぶしさが軽減されただけでなく、午後の室温上昇が平均で2〜3℃抑えられ、冷房効率が大幅に改善しました。
また、外からの視認性が適度に低下したことでプライバシー性も向上し、ブラインドを閉めずとも落ち着いた採光を確保できるようになりました。作業中のスタッフからは「午後でも画面が見やすくなった」「冷房の風量を上げなくても快適になった」との声が上がり、実際の使用環境でも効果が体感できる仕上がりとなっています。単に遮光するだけでなく、採光の質と省エネ性能を両立させた施工であり、ビルの外観にも自然に馴染む仕上げによって、快適で美しいオフィス空間を実現しました。

フロアタイル工事、窓遮光シート貼り工事のコツ

フロアタイル工事と窓遮光シート貼り工事はいずれも仕上がりの見た目だけでなく、下地処理と環境条件の整え方が品質を左右する工事です。まずフロアタイル工事のコツとして重要なのは、施工前に床下地の状態を正確に把握することです。古い床材を撤去した段階で、わずかな不陸や合板の継ぎ目の段差を放置すると、仕上がり後の目地の浮きやタイルの反りにつながります。したがって、パテ処理で面の凹凸を均し、必要に応じてビスの増し打ちで剛性を回復させることが基本となります。さらに、貼り始めの基準線を正確に出すことで、部屋全体の通りと光の反射方向をコントロールできます。フロアタイルは一枚ごとの寸法精度が高い分、最初の数列のズレが最終端部まで影響するため、開始位置の計測を慎重に行うことが仕上がりの美しさを決めるポイントです。施工中は接着剤のオープンタイムを守り、圧着は中心から外へ空気を逃がすようにローラーで押し出すと、気泡の発生を防げます。貼り終えた後の継ぎ目は、照明を点灯させて斜めから確認し、ラインの通りを目視で最終チェックするのがプロの基本動作です。
一方、窓遮光シート貼り工事では、貼り付ける環境と下地処理の精度が最も重要です。まずガラス面の油膜や埃を完全に除去し、アルコール系の脱脂剤で拭き上げることで、密着不良を防ぎます。特にサッシ際やガラス端部の汚れは、施工後に気泡や剥がれの原因になるため、目に見えないレベルでのクリーニングが欠かせません。貼り込みの際は、室温・湿度・直射日光を考慮して施工時間を調整し、シートが伸縮しやすい高温時を避けるのが理想です。貼付時の水貼りは霧状の均一な水分を使い、スキージーで中央から外へ向かって丁寧に水と空気を抜くことで、気泡を残さず仕上げられます。端部のカットはサッシ枠に合わせて一定のクリアランスを取り、収縮時の突き上げや剥離を防ぐことがポイントです。施工後は乾燥期間を十分に設け、貼付直後の清掃や開閉を避けることで、粘着面が安定し透明度が保たれます。
これら二つの工事に共通するのは、「見えない下地と環境づくりが仕上がりを決める」ということです。床であれば水平と密着、窓であれば清潔な下地と温湿度管理。どちらも材料の性能を最大限に引き出すために、職人は目に見えない部分の工程を最も丁寧に行います。悠ホームではその基本を徹底することで、美観・機能・耐久性の三拍子が揃った空間づくりを実現しています。

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